私たちは小児科医であり、研究者であり、そして食物アレルギーの子どもを育てる親でもあります。息子がまだ小さかった頃、毎日、ゆで卵を細かく刻み、安全な量を確認しながら与える作業は、仕事と両立しながらの大きな負担でした。
その経験から、同じように悩む家族の手助けをしたいという思いが生まれました。アレルギーのある子どもたちが、もっと簡単に、安心して食事を楽しめるように。そんな環境をつくりたいと考えています。
また、病院などで行われる「経口食物負荷試験」についても、もっとわかりやすく、安全で、標準化された方法が必要だと実感しました。こうした工夫が、医療の現場はもちろん、子どもたち自身の安心にもつながると信じています。
「子どもたちが安心して食べられるように」
「アレルギーのある子どもとその家族の毎日が、もっと笑顔になるように」
それが、私たちの願いであり、取り組みの原動力です。